はじめての資産運用

資産運用ってなに?なぜ資産運用をする必要があるの?

このように思われた方も多いのではないでしょうか。
将来に対するこんな夢や不安はありませんか?

  • 20代

  • 30代

  • 40代

これからの人生とお金のことを考える

それぞれ将来に対して希望や不安は少なからずお持ちですよね。
これからの人生を考える前に、今の私たちを取り巻く環境を理解しておきましょう。

取り巻く環境1

長引く低金利

日本では、長期にわたり、低金利が続いています。お金を預けたときの利息だけで資産をふやすことは難しくなっています。

1995年は2%以上あった金利も、その後は低金利が続いています。

【日本 定期預金金利】

※定期預金金利は預入金額300万円未満、1年満期の金利。直近値は2022年3月。上記のグラフは、過去の実績であり、将来の金利の推移を保証するものではありません。
出典:日本銀行金融機構局「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について」をもとに労働金庫連合会作成

100万円を定期預金(1年)に預けた場合の利息のイメージ

取り巻く環境2

物価の変化

私たちの生活に身近なモノやサービスの価格は過去40年間で大きく値上がりしています。物価の上昇は支出負担額の増加となります。今後さらに値上がりした場合、私たちの生活への影響はますます大きくなるでしょう。

  • 郵便料金(封書)

  • バス代(一般バス 最低料金)

  • 牛乳配達1本月ぎめ、瓶入り(180mL入り)瓶代を除く

出典:総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)」

インフレによるお金の価値の目減り

インフレ(インフレーション)とはモノやサービスの価格が上がることで、これまでと同じ価格では手に入らなくなり、実質的にお金の価値が目減りしてしまうことをいいます。インフレが現実のものとなれば、資産運用など「お金の価値の目減りにそなえる工夫」について考える必要があります。

インフレで起こる、資産価値の下落

元本100万円の25年後の資産価値は…

※上記グラフは、すべて推定インフレ率1%、2%、3%をもとに算出しています。
あくまでも参考指標として提供することのみを目的としており、将来を予想・保証もしくは示唆するものではありません。

取り巻く環境3

長いセカンドライフ

日本は世界でもトップクラスの長寿大国で、人生100年時代ともいわれています。
退職後の生活は25年程度と思ったより長く、自分らしいセカンドライフを過ごすためには、早めの準備をしておくことが大切です。

60歳の
平均余命

表は横にスライドして閲覧できます。

平均余命 40歳時 50歳時 60歳時 70歳時 80歳時
男性 42.4 32.93 24.02 15.96 9.22
女性 48.24 38.61 29.28 20.31 12.12

出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表」

セカンドライフに必要なお金

退職金や公的年金だけでは自分らしいセカンドライフの支出を補うことは難しそうです。

夫婦お2人の場合

  • 出典:※1 (公財)生命保険文化センター2022(令和4)年度生活保障に関する調査≪速報版≫
  • ※2 厚生労働省の令和4年度モデル金額(夫婦2人、夫は平均的賃金で公的年金に40年加入、妻は国民年金に40年加入)

取り巻く環境4

少子高齢化

少子高齢化が進むと、年金・医療等の社会保障分野において現役世代の負担は増大していきます。

  • 1965年 胴あげ型

  • 2022年 騎馬戦型

  • 2065年 肩車型

出典:財務省「日本の財政関係資料」令和4年10月

私たちやお金を取り巻く環境は厳しく、
利回りを高める資産運用が必要な時代になってきたといえます。

資産運用の効果を知る

将来の大きなお金を準備するために、お金をふやす(利回りを高める)ことが必要です。
資産運用をおこなうことでの効果をみてみましょう。

効果1

「ためながらふやす」ことができる!

利回りをあまり気にせずに貯蓄を行っていませんか?少しの利回りの違いでも、将来大きな差がつきます。たまるお金をつくり、ふやすには〈利回り〉が重要です。

少しでも高い利回りで運用することで、将来大きな違いになります。

【毎月3万円ずつ積み立てた場合は】

※ 算出にあたって利息は毎月の複利計算で算出していますが、税金・手数料等を考慮していないため実際の運用とは異なります。
また、将来の成果を約束するものではありません。

効果2

「使いながらの運用」でお金を長生きさせる!

運用することでお金の寿命を延ばすことができます。
以下の図は2,000万円を毎月16万円ずつ取り崩した場合のシミュレーションです。

【2,000万円の手持ち資金を、毎月16万円※1ずつ取り崩した場合のお金の寿命(課税前、複利)※2

  • ※1(公財)生命保険文化センター「2022(令和4)年度生活保障に関する調査≪速報版≫」中の老後を夫婦2人で暮らしていく上で必要と考える「老後の最低日常生活費」月23.2万円に「ゆとりのための上乗せ額」月14.8万円を加えたものより、厚生労働省報道発表資料「令和4年度の年金額」中の「サラリーマン世帯夫婦2人の公的年金受取額」月22万円を差し引いて算出した毎月の不足金額。
  • ※2 2,000万円を一定の利回りで運用しながら一定金額を取り崩していくシミュレーションであり、特定の商品の運用成果を保証、示唆するものではありません。計算にあたっては1カ月複利計算、月末引き出しにて計算しています。複利、課税前。
  • ※ 運用に係る税金、費用等は一切考慮していません。

将来必要となるお金を準備するには、利回りを高める資産運用が必要です。
預金は元本が保証され、安定性に優れていますが、この低金利時代では預金だけで資産寿命を延ばす運用は難しいのです。

資産運用をはじめるには

投資信託は当面つかう予定がないお金ではじめるようにしましょう。
そのためにはご自身のお金を色分けする必要があります。

ポイント1

お金を色分けしてみましょう!

投資信託をはじめるにあたって、お金の性質を理解し、無理な投資にならないようにすることが重要です。投資信託の運用には、一般的に「当面使う予定がないお金」が適しているといわれています。

  • つかうお金 日常生活に必要なお金 普通預金など
    生活費、病気や災害への備えや不意の出費などに備えて、いつでも引出しができるようにしておきたいお金
  • そなえるお金 将来使う予定のあるお金 定期預金など
    近い将来、使いみちの決まっているお金のため、期間に応じて安全性の高い商品で運用したいお金
  • ふやすお金・のこすお金 当面使う予定のないお金 投資信託
    将来に向けてふやすためにお客さまの考え方に応じ、さまざまな金融商品を選ぶことのできるお金

ポイント2

自分の性格やライフプランにあった計画をたててみましょう!

ご自身の目的やライフステージに合わせた資産配分を考える必要があります。
また、運用する期間と運用の目的をしっかりと考えてみましょう。

  • パターン1
    このような方におススメ

    • ・余裕資金があり、運用にもじっくり時間がかけられる
    • ・リスクを理解した上で、より大きなリターンを期待したい
    • ・資産運用に対する知識・経験がある
  • パターン2
    このような方におススメ

    • ・余裕資金はあるが、じっくり運用する時間があまりない
    • ・元本も大切だが、少しぐらいのリスクは許容できる
    • ・これから運用知識を増やしたいと考えている
  • パターン3
    このような方におススメ

    • ・余裕資金があまりなく、じっくり運用する時間がない
    • ・収益より元本を基本に考えたい
    • ・近い将来、まとまったお金を使う予定がある

いろいろな制度の組合わせ

資産形成で活用できる代表的な制度として、「NISA」「iDeCo」「財形貯蓄」などがあります。
それぞれの特徴を活かし、組合せて資産形成することもできます。

※「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能です。

  • iDeCoとは?
    公的年金に上乗せして加入できる年金制度です。自分で積立金額を決めて、毎月資産を積立てます。原則60歳まで途中引出しができません。

    iDeCoは運用益の非課税に加え、積立時、受取時にも税優遇を受けられる制度です。引出し制限はありますが、NISAと併用することで、流動性を高めることができます。
  • 定期預金とは?
    あらかじめ預入れ期間が定めてあり、原則、期間中の引出しは行わない契約の預金です。元本確保型商品のため、利回りは低い傾向があります。

    定期預金は普通預金より金利が高く、貯蓄には向いています。インフレ時にはお金の価値が目減りする可能性がありますが、インフレに強い運用商品を併せ持つことで資産価値を保全することができます。
  • 財形貯蓄とは?
    一般財形、財形住宅、財形年金と目的に応じて3つのタイプがあります。利用には、勤務先の企業が制度を導入している必要があります。

    財形貯蓄は給与天引きで自動積立貯蓄ができます。財形住宅、財形年金では税優遇を受けられますが、引出し方法は制限されます。NISAを併用することで、流動性を高めることができます。

表は横にスライドして閲覧できます。

個人で加入できる 企業が導入している場合に
利用できる
NISA
(つみたて
投資枠)
NISA
(成長投資枠)
iDeCo
(個人型DC)
定期預金 一般財形 財形住宅
財形年金
誰が利用できる? 18歳以上 18歳以上 65歳未満 制約なし 制約なし 契約時に
55歳未満
いくら利用できる? 年間120万円
(成長投資枠と併せて1,800万円)
年間240万円
(累計1,200万円)
職業により
異なります
制限なし 制限なし 累計550万円
税優遇はある? 拠出時 全額所得から
控除
運用時 非課税 非課税 非課税 課税 課税 非課税
払出時 課税
(退職所得控除、公的年金等控除
あり)
非課税 課税 非課税
(目的外は課税)
いつでも引出しできる? 制限なし 原則60歳
到達まで
払出し不可
原則期間
満了まで
払出し不可
制限なし 住宅/年金
目的に限り
払出し可
(目的外も可)
  • ※売却分の非課税限度枠が翌年復活し、枠を再利用して年間投資上限額の範囲内で新たな投資をすることができます。なお、再利用できる枠の金額は売却時の金額ではなく、購入したときの金額(簿価)です。

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