労金連のご案内 ごあいさつ
理事長 森田則夫 皆さま、労働金庫連合会のホームページへようこそ!

労働金庫〈ろうきん〉は1950年に兵庫県と岡山県に設立されたのがはじまりです。敗戦後、普通の金融機関からお金が借りられず、高利に苦しんでいた勤労者を救うために、勤労者自らの手で作られた金融機関です。以来、ろうきんは「働く人の夢と共感を創造する協同組織の福祉金融機関」として、働く人の日々の暮らしを支援してきました。

今日まで〈ろうきん〉は、財形による貯蓄推奨、多重債務問題への積極的な取り組み、退職後の生活を支える企業年金に係る「役割発揮宣言」の取組み等を地域に密着して展開してきました。現在、全国に13ある〈ろうきん〉は640の店舗を有し、その預金残高は約19兆円、住宅・自動車・教育ローンなどの貸出金残高は約12兆円に及び、とりわけ財形貯蓄は契約件数、貯蓄残高ともに業態別で第一位となっています。

昨今、非正規雇用者の割合が4割に達するなど、雇用形態が大きく変化するとともに、勤労者の求める金融ニーズも多様化しています。〈ろうきん〉は、こうした「変化と多様性」を踏まえ、大きく2つのことを目指したいと考えています。

第一に、勤労者の生活を生涯にわたってサポートします。勤労者の生活設計に応じた最適な資産計画の提案をはじめ、子育てや教育、マイホーム、介護、退職後の資産の管理・活用など、それぞれのライフステージにおけるあらゆる資金ニーズに良質な商品・サービスで応えます。
第二に、他の非営利・共同セクター(協同組合、NPO、社会福祉法人など)との連携を深め、そのネットワークを活かしながら、金融的中核を担うことを通じ、人と人、人と地域をつなぐことを通じて、地域社会が抱える様々な課題の解決に貢献していきます。

さて、労働金庫連合会は、全国13のろうきんを会員とする中央金融機関として、オンラインシステム「アール・ワンシステム」の開発・運営、ろうきん間の資金需給調整、ろうきんの余裕資金の効率的な運用など、〈ろうきん〉が行う金融活動を支える役割を担っています。

2016年3月には、「アール・ワンシステム」の戦略的活用の一環として、ファミリーマート・ローソンのATMでの「お預入れ」「お引出し」「残高照会」が24時間365日手数料無料でご利用いただけるようになり、またJR東日本「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)との提携も開始し、これまでのセブン銀行・イオン銀行とのATM提携に加えて、更なる利便性向上を図っています。

また、労働金庫連合会における特徴的な社会貢献活動(CSR)として、2010年にSRI原則を制定し、財務分析に加えてESG(環境・社会・ガバナンス)課題を考慮して投融資先を決定する「ポジティブ・スクリーニング」と、5兆円を超える運用資金のすべてについて、ESG課題を考慮したうえで、不適格な投融資を抽出する「ネガティブ・スクリーニング」を実施しています。

さらに、労働金庫連合会が創立50周年を機に開始した「ろうきん森の学校」が10周年を迎えた2015年10月、「国連生物多様性の10年委員会」が推奨する連携事業に認定されました。この活動は、日本の里山をテーマに福島・富士山・広島の3地区で、現地のNPO・地域の方々とともに多様なプログラムを実践するもので、この10年間で延べ11万6,000人を超える方々が参加しました。今後、更なる10年に向けて、新潟・岐阜地区を加えた合計5地区で「森づくり」から始まり、「人づくり・地域づくり」につなげる環境教育事業をさらに発展させていきます。

これら、労働金庫連合会と全国13の〈ろうきん〉が各地域で取り組んでいる様々なCSR活動を取りまとめ、分かりやすく紹介するWebコンテンツ「ろうきんCSR広場」を2016年3月に公開しました。〈ろうきん〉を利用いただいている多くの方々に『自分たちの預けたお金が、勤労者のため、世の中のために役立てられている』と実感していただければ幸いです。

〈ろうきん〉は、単に預金を増やし、貸出を伸ばし、利益をあげること自体が目指すべきゴールではありません。2010年のILOレポートは、〈ろうきん〉を「世界でもユニークな社会的良心を有する金融機関」として詳しく紹介しています。そのような評価にふさわしく、より質の高い商品・サービスを提供し、働くすべての人とその家族、求職者・退職者にとって、最も身近で信頼される金融機関を目指します。

今後とも、皆さまの一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2016年4月

中江公人