理念・経営方針 労金連のSRI(社会的責任投資)の取組み
労金連は、「ろうきんの理念」にある「人々が喜びをもって共生できる社会の実現に寄与すること」を実現するため、「経営方針」において、「社会的責任(CSR)を重視した経営」を掲げています。このような経営方針の実践のためには、投融資行動においても社会性に十分配慮することが必要であるとの考えの下、社会的責任投資(SRI:Socially Responsible Investment)に取り組んでいます。

SRIとは、投融資先の決定にあたって、財務分析だけでなく、環境(E:Environmental)・社会(S:Social)・企業統治(G:Corporate Governance)などの企業の社会的責任という視点からも分析を行うものです。

労金連では、SRIを実施するため、「SRI(社会的責任投資)原則」を制定のうえ常務会の下に「SRI審査委員会」を設置し、投融資に際しては、「ESG課題」を考慮しています。

また、労金連は、地球の未来を憂い、持続可能な社会の形成のために必要な責任と役割を果たしたいと考える金融機関の行動指針として策定された「持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(21世紀金融行動原則)」に署名しています。SRI(社会的責任投資)の取組みは21世紀金融行動原則の実現にもつながるものと考えています。

労金連のSRI(社会的責任投資)原則

2010年4月1日制定


労金連(以下、「本会」といいます。)は、「ろうきんの理念」に掲げる“人々が喜びをもって共生できる社会の実現に寄与すること”を経営方針に明記し、CSRを重視した経営を行うこととしています。このような経営方針を実践するためには、投融資行動においても社会性に十分配慮することが必要であり、また、社会的責任であると考えています。

こうしたことから、本会は、持続可能な社会を目指す金融の担い手として、投融資の判断にあたっては、財務的分析に加えて、ESG(Environmental:環境、Social:社会、Corporate Governance:企業統治)の課題(以下、「ESG課題」といいます。)を考慮することとし、以下の取組みを行います。
1.本会は、投融資に係る分析と意思決定のプロセスに可能なかぎりESG課題を組み込みます。
<説明>
財務指標などの経済的側面に限らず、企業の社会的責任、例えば、環境への取組みやコンプライアンス(法令遵守)、従業員への配慮、地域社会への貢献などの社会的な取組みを考慮して投融資を行うこととします。
企業への評価は、ESGに対する評価を用います。
2.本会は、株主議決権を行使するにあたっては、ESG課題を考慮します。
<説明>
経営者に社会的配慮を働きかけることで企業の社会的責任を果たさせるという行動(株主行動)は、SRIの重要な柱の一つです。したがって、本会は、株主議決権を行使するにあたっては、ESG課題を考慮することとします。
3.本会は、投融資先のESG課題に関する適切かつ十分な開示を重視します。
<説明>
企業は、自らの決定や活動が社会に与える全体的な影響について説明責任を担っています。また、情報開示は、企業の透明性を高めるだけでなく、双方向のコミュニケーションの出発点であると言われています。したがって、本会は、「社会と共生する企業」の重要な要素として「適切かつ十分な開示」を重視することとします。
4.本会は、投融資先に求める社会性について認識を深めるとともに、自らのESG課題に対しても真摯に取り組みます。
<説明>
本会は経営方針に「CSRを重視した誠実な経営」を掲げており、CSR経営を投融資の側面から制度化する仕組みがSRI原則です。したがって、SRI原則を有する組織として、自らの社会性に対しても常に高い意識を持ち、不十分な側面を認識したうえで、これを改善する努力を行うこととします。
5.本会は、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況を適正に管理します。
<説明>
社会性評価の重要な要素である「説明責任」や「透明性」を自ら果たすために、本会は、本原則を開示するとともに、本原則に基づく運用状況を定期的に経営陣に報告します。


SRI審査委員会

労金連は、SRI原則に基づく投融資の適格性を審議するため、常務会の下にSRI審査委員会を設置しています。
SRI審査委員会では、不祥事件・事故などの情報をもとに「ESG課題」の観点からスクリーニング(適格性の審査)を行いその内容を審議するほか、社会的責任投資(SRI)の状況や株主議決権行使状況などを確認しています。

スクリーニングは以下のとおり行っています。
  • ネガティブスクリーニング
    ESG課題を考慮し、投融資先の不祥事件・事故のほかネガティブな評価につながる事案が発生した企業の中から不適格な投融資先を抽出する。
  • ポジティブスクリーニング
    ESG課題を考慮し、適格な投融資先を抽出する。
開催頻度
月1回(その他必要に応じて随時開催)
委員長
担当常務理事
委員
専務理事、担当常務理事、担当執行役員、コンプライアンス部長、統合リスク管理部長、総合企画部長、資金運用部長、資金管理部長
審議事項等
  1. ネガティブスクリーニングの審査
  2. ポジティブスクリーニングの審査
  3. SRI原則の見直し
  4. SRI原則に基づく投融資状況
  5. 株主議決権行使状況      等

SRI(社会的責任投資)の状況

労金連は、財務指標などの経済的側面だけでなく、企業の社会的責任、例えば、環境への取組みやコンプライアンス(法令遵守)、従業員への配慮、地域社会への貢献などの取組みを考慮したポジティブスクリーニングにより選定された金融商品への投資を行っています。


SRI(社会的責任投資)実績の推移
SRI投資額の推移

PRI(責任投資原則)への署名について

労金連は、2017年9月8日に〈ろうきん〉業態を代表して、責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment)に国内預金取扱金融機関として初めて署名しました。

PRIは、2005年に国連が欧米の大手機関投資家らの参加を得て策定した6つの原則のことであり、投資行動にあたって、ESGに配慮することを宣言したものです。

労金連は、PRIの6つの原則に基づき、社会的責任投資(SRI)を推進する機関投資家として、また、投資先企業との対話などを行う活動的な資産保有者としての役割を果たし、経営方針に掲げる人々が喜びをもって共生できる社会の実現に寄与していきます。

「持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(21世紀金融行動原則)」への署名について

労金連は、「持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(21世紀金融行動原則)」(以下、「金融行動原則」といいます。)に署名しています。

この金融行動原則は、環境省の呼びかけに対して、国内の金融機関が自主的に取り組み、取りまとめられたものです。地球の未来を憂い、持続可能な社会の形成のために必要な責任と役割を果たしたいと考える金融機関の行動指針として策定され、多くの金融機関が署名しています。

労金連は、持続可能な社会形成に向けた金融機関の責任と役割を認識し、この金融行動原則の趣旨に基づく取組みを推進していきます。