労金連のご案内 ごあいさつ
労働金庫連合会理事長 中江 公人 皆さま、労働金庫連合会(労金連)のウェブサイトへようこそ!

労働金庫〈ろうきん〉は1950年に岡山県と兵庫県に設立されたのがはじまりです。敗戦後、普通の金融機関からお金が借りられず、高利に苦しんでいた勤労者を救うために、勤労者自らの手で作られた金融機関です。以来、ろうきんは「働く人の夢と共感を創造する協同組織の福祉金融機関」として、働く人々に寄り添い、その日々の暮らしを支援してまいりました。

労金連は、全国13のろうきんを会員とする中央金融機関として、ろうきんらしい商品やサービスの開発・提供、ろうきん間の資金需給調整、ろうきんの余裕資金の効率的な運用、業態統一オンラインシステム「アール・ワンシステム」の開発・運営など、ろうきんが行う金融活動を支える役割を担っています。

労金連の2020年度の業績は、総資産10兆7,983億円、預金残高7兆4,198億円、当期純利益104億円、自己資本比率21.71%となりました。現下の金融経済環境や資金調達状況を踏まえ、リスクと収益のバランスに配慮しつつ、低金利への対応として投資対象の拡大を図ったことなどにより、当期純利益は計画を上回る水準を確保することができました。

ろうきんは、2019年3月に「ろうきんSDGs行動指針」を策定し、業態あげて、SDGs達成に向けた取組みを行ってきています。今回の新型コロナウイルス感染症に係るパンデミックという事態は、貧困や格差の拡大、社会的孤立など様々な社会課題を浮き彫りにしました。また今や、気候変動の問題は、世界共通の課題となっています。今こそ、私たちは、SDGsのめざす「誰ひとり取り残さない」社会の実現を急がなければなりません。そして、それは、ろうきんの理念、ビジョンに掲げる「人々が支え合う共生社会」の実現への道でもあります。
ろうきんは、勤労者の大切な資金を「意思のあるお金」として、社会や環境等に配慮したESG投資や社会課題に取り組む非営利・協同セクターへの支援・融資などを通じて、持続可能で包摂的な社会の実現に資するお金の流れをつくりだしていくことをめざしています。
労金連では、2017年9月、ろうきん業態を代表して、国連が提唱する責任投資原則(PRI)に署名しました。さらに、「労金連のESG投融資原則」に基づき、「ESG投融資推進委員会」を設置し、ESG課題のポジティブな評価による投資(グリーンボンドやソーシャルボンド等の債券、ESG優良企業への株式投資、ESGファンドへの投資等)を積極的に行っており、2020年度末のESG投資残高は945億円となりました。引き続き、持続可能な社会をめざす金融の担い手として、ESG課題を考慮した取組みを実践してまいります。

ろうきんは、人生100年時代の到来を踏まえ、2020年度より「勤労者の資産形成に係る役割発揮宣言」を掲げています。具体的には、財形貯蓄やiDeCo、つみたてNISAといった各種制度の有効活用などを提案しながら、勤労者の生涯にわたるライフプランや資産形成をサポートしています。
労金連が選定する投資信託では、わかりやすくて信託報酬の低い商品やESG課題を考慮した商品など、60以上の商品を揃えています。「ろうきんiDeCo(個人型年金プラン)」につきましては、加入件数が2021年5月末で21万件を超え、金融機関の中でもトップクラスの実績をあげています。各商品のラインアップや販売実績などは「お客さま本位の業務運営」に関する取組状況として、本ウェブサイトにて公表しています。
また、2021年4月からは全国13の金庫において、後見制度支援預金の取扱いを開始しました。今後とも、人生100年時代を見据え、勤労者の多様なニーズに適した資産形成の取組みを推進してまいります。

ろうきんは、加速するデジタル化への対応に重点的に取り組んできています。2019年10月より提供を開始したスマートフォンアプリ「ろうきんアプリ」は、2021年3月末までに口座登録者数58万件を超えました。順次、本アプリの機能追加、QRコード決済や家計簿アプリとの連携等への対応も行っています。今後もお客さまのニーズに合わせて、より便利・快適にご利用いただけるよう、サービス拡充につとめてまいります。

労金連が、豊かな森の再生と環境問題に取り組む人材育成をめざして、2005年に開校した「ろうきん森の学校」は、2020年度までの参加者が21万人を超えました。2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、各地区で活動の中止や縮小を余儀なくされましたが、“3密”を避けた自然体験プログラムの開発や地域連携強化につながる活動など、ウィズコロナ・アフターコロナ時代を見据えた新たな取組みを始めています。今後も、全国5地区のNPOと協働し活動を展開してまいります。

ろうきんでは、多様な人材がその能力を発揮し互いに尊重し合える職場をつくり、SDGsの掲げるディーセントワークを実現するため、労働金庫にふさわしい「組織風土」の確立に取り組んでいます。この一環として、2021年4月には、業態統一指針「労働金庫業態におけるあらゆるハラスメント禁止ガイドライン」を策定しました。本ガイドラインは、ハラスメントの定義・対象等において、「国際基準」であるILO190号条約の内容を広く盛り込んだものとなっています。ろうきんは、この指針に基づき、すべての役職員が安心して働くことができる就労環境の確保に取り組んでまいります。

2021年度は、ろうきんがめざす姿を描いた「ろうきんビジョン」に向けた第10期中期経営計画(2021年度~2023年度)がスタートしています。
コロナ禍が続くなか、働くことや暮らしの安心を支えるセーフティネットを社会全体で構築することが求められています。
そのなかで、ろうきんは、ろうきんならではの共助のネットワークと金融機能を活かしながら、確かな役割を果たしてまいります。
労金連は、系統中央金融機関として、ろうきんの社会的使命、役割の発揮を力強く支え、「働く人の明日への貢献」につとめてまいります。

今後とも、皆さまの一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2021年8月

中江公人