労金連のご案内 ごあいさつ
労働金庫連合会理事長 西田 安範 皆さま、労働金庫連合会のウェブサイトへようこそ!

労働金庫〈ろうきん〉は1950年に岡山県と兵庫県に設立されたのがはじまりです。敗戦後、普通の金融機関からお金が借りられず、高利に苦しんでいた勤労者を救うために、勤労者自らの手で作られた金融機関です。以来、〈ろうきん〉は「働く人の夢と共感を創造する協同組織の福祉金融機関」として、働く方々に寄り添い、その日々の暮らしを支援してまいりました。

労金連は、〈ろうきん〉を会員とする中央金融機関として、1955年の設立以来、〈ろうきん〉らしい商品やサービスの開発・提供、〈ろうきん〉間の資金の需給調整、余裕資金の効率運用、業態統一オンラインシステムの開発・運営など、〈ろうきん〉が行う金融活動を支える役割を担っています。
2023年度は、「系統中央金融機関としての役割発揮~働く人の明日への貢献~」を全体戦略として掲げた第10期中期経営計画の最終年度であり、その集大成として各種業務を通じた〈ろうきん〉の支援と持続可能な経営基盤の確立に取り組みました。その結果、2023年度の業績は総資産8兆8,556億円、預金残高6兆9,304億円、当期純利益84億円となりました。また、自己資本比率は15.10%、発行体格付はAA-(R&I)と、財務の健全性維持に努めました。

さて、昨今の社会環境に目を向けると、本年1月1日に発生した令和6年能登半島地震をはじめとした激甚化する災害、気候変動リスク、不安定な世界情勢や原材料価格の高騰や円安等を背景とした物価上昇など、はたらく人の生活環境は不透明で不確実な状況といえます。また、はたらく人の行動様式や価値観も多様化しており、金融機関との関わりや金融機関が果たすべき役割も変化してきました。
こうしたはたらく人や取り巻く社会環境の変化に適応するため、第11期中期経営計画「はたらく人の未来へ RX(労金連トランスフォーメーション)の推進」を策定しました。
この中期経営計画を通じて、役職員一人ひとりが変革意識をもって事業運営に取り組むことで、はたらく人の最も身近な福祉金融機関〈ろうきん〉を支える中央金融機関として、役割を果たし続けてまいります。

今後とも、皆さまの一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年8月

労働金庫連合会理事長 西田 安範